冬季に静岡県伊豆地方より切り出した竹を仕入れ、竹の青みが残っているうちに節ごとに切り、製品になる太さ・長さのある竹だけを保管しておきます。 | |
節ごとに切った竹は右の写真のように並べ天日干しにします。 約 4週間、竹の青みが無くなるまで竹を回し、竹全体に太陽の陽が当たるようにします。 このようにすると、余分な水分が抜け、竹が締まり、青みがとれ、笛本来の色になります。 この後、約 1年から 3年間、陽の当たらない風通しの良い所に保管します。 この時期が過ぎた後、笛の調子に合わせ 10種類の太さに選り別けます。 | |
10種類の太さに分けた竹を、今度は各調子の長さに切り、型で印を付け、穴を開ける作業に移ります。 左の写真の奥では、焼けた鉄の型で指穴・唄口の穴を開けています。 ここまでで笛の約 70%が出来上がります。 写真手前の作業は、篠笛完成間近の籐を巻く仕事をしています。 この後に笛の中塗り等の作業を施し、篠笛の完成です。 | |
右写真は、出来上がった笛です。 上から 黒塗りの洋調 C管 獅子田 7穴5本調子 丸山籐巻 7穴6本調子 特注 彫り込みC管 黒紫水籐巻本重(ほんしげ) 7穴6本調子 |